【おすすめの10枚】② 竹内いちろ『Takeuchi Ichiro』


【おすすめの10枚】 ②竹内いちろ『Takeuchi Ichiro』

いちろさんとの出会いは、たしか2007年でした。
2005年のモーリスのコンテスト優勝者として、名前だけは存じ上げていましたが、なかなか会う機会もなく過ごしていたある日、共通の友人である、ギター製作家の大屋建さんから「名古屋近辺でライブを企画するなら、いちろさんに声をかけてみると良いですよ。」と背中を押していただきました。初めて会ったのは名古屋の源さんだった気が・・・記憶が定かでありませんが。

本番後の車内で、音楽を聴きながらいろいろ話をしていると、「ジョン・レンボーンものすごい好き」という共通点が判明し、俄然盛り上がってしまいました。短い時間でしたが、あの車内での会話は強く印象に残っています。「ラ・ロッタがやばいねん」というくだり、はっきり覚えてます笑 ブリームが好きという話でも盛り上がった記憶が・

それから長野県伊那市の大屋建さんのお宅などでよくご一緒しました。ライブもたくさんご一緒しましたね。昨年からジョイントツアーも恒例化し、毎回本当に楽しく、車内でも相変わらず笑ってばかりいます。

いちろさんのプレイは、まさに玄人の技だと思います。
ギターで活きる表現と、自作編曲問わずアレンジが絶品で、いちろさんの手にかかると、常にギターが伸びやかに鳴っている。そんな印象を受けます。
音楽が伸びやかということは、プレイに抑制が効いている証拠です。いちろさんの作曲やプレイからは、”余計な音や無駄を排している”と強く感じるのですが、重要なのは、無駄とは何かをハッキリ意識しているという事だと思うのです。その視線が常に鋭く、このアルバムの質感に直結しています。

アルバム『Takeuchi Ichiro』はオリジナル9篇と、『上を向いて歩こう』のアレンジの全10曲。名曲名演揃いのギター音楽のマスターピースと言えるでしょう。
いちろさんの代表曲といえば『かげろふのうた』・・・いや『時の棺』か?はたまたダークサイドの『黒の森』か・・・おそらく人によって、一押しが異なるでしょう。それほど質の高い音楽が並んだアルバムです。

個人的には『ヒミツ基地』が大好きです。
いつどこで聴いても心がおどる。いちろさんの飄々とした、親切で少しとぼけたような印象と最もリンクする曲です

在庫僅かで、再プレスの予定も無いと聞いています。
まだ未体験の方は、ぜひ聴いてみてください。

↓こちらのページから購入できます。
https://mrgtr.web.fc2.com/

 

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【おすすめの10枚シリーズのコンセプト】2020.4.4
「こんな時には、とてもじゃないけど音楽を聴く気にはならない…」
私もその気持ちはよくわかります。

しかし、最近気づきました。
直接の面識のある友人達のアルバムからは、まるで彼らと楽しく話をしているような、そんな気持ちを貰えるという事を。

これから10枚ほど、そんな友人達のアルバムを紹介していこうと思います。
日常的にライブ活動をしている人たちばかりなので、この騒動が収まれば、誰でも直接会って話ができる人たちの音楽です。

この記事を読んで、10枚をコンプリートしてくれると嬉しいですね。