マイクテスト

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長野県伊那市のRed Iguana Studioで、レコーディングのマイクテストをしてきました。今回は、中野潤さん製作のブーシェ ・レプリカ(2019)と、ギブソンJ-50(1958)。どちらもまだここで録音した事の無いギターです。

メインギターのハウザー2世(1960)と比較していきます。流石にまだ完成して1ヵ月。音の直進性や繋がりはハウザーに敵いませんが、それでも音の立体感が際立っていました。何よりキャラクターがはっきりしているのが良いです。立ち上がりが濁らず、しかも深い場所に居続ける低音と華やかな高音。末恐ろしいギターです。ハウザーよりも10cmほど近づけ、ステレオペアのマイクの幅も若干広めにしたところにポイントが見つかりました。

さて問題児ギブソンの番です。

 

このギターを入手して驚いたのが、正面よりも演奏者の頭の位置あたりの方が響きが良い事。なので今回のマイキングテストは非常に楽しみでした。スタジオ主宰の林慶文さんにマイクを動かしてもらいながらポイントを探ります。うーむやはりサウンドホール正面が最もデッドになります。そこになにか障害物があるかのよう。不思議な楽器です。やはり高めの位置がスッキリと明るく、このギターらしいニュアンスが拾えました。

 

しかし目の前にマイクを向けられる感じになり、かなりの圧迫感ですね…呼吸できません笑

今度は高域の粘りが出てきて、かなりニュアンスが変わります。低音も放射的な広がりが減り、味わいの濃いサスティーンが増します。チューブアンプのクランチのような?うーむ不思議な楽器です。次は大屋建さんのひらめきで、ステレオペアマイクをギターの傾きに合わせて位置させてみました。

 

これはかなりヒットでした!音の芯もしっかり録れて低音のドスの効き方も実にギブソンらしい。そして響きに全体感が増してきます。

ギブソンのマイキングは一筋縄ではいかないですね。また、個体差も大いにありそうです。久しぶりスタジオ作業でしたが、やっぱり気分が上がります!今後も楽しんで詰めていきたいと思います。